ロシア語由来の日本語
2025.09.13こんにちは。私はビーチャイニーズでロシア語講師をしています。
ロシア語、どんな単語を知っていますか?
スパシーバ、ピロシキ、ウォッカ、ボルシチ、この辺はお馴染みですね。
それ以外にも、実際には日本人の日常会話からロシアの言葉が聞こえてくることがあります。
それはどんな言葉でしょうか。
皆さんのご存知の「イクラ」はロシア語の「икра」から来た単語です。
日本語の「イクラ」はサーモンの卵の意味を表すのですが、ロシア語の場合はどんな魚の魚卵でも「икра」と言います。
キャビアもロシア語から直訳すると「黒いイクラ」になります。
次に、ドライソーセージのカルパスを思い出してください。
この外来語もロシア語由来なんですよ。
先のイクラと同じように「カルパス」の原始の意味は日本語と異っています。
ロシア語の「колбаса」はハムやサラミを含めた様々な腸詰のことです。
ロシアには、確かにロシアにしかない食べ物が多いので、日本語に置き換えることが出来ません。
そういう単語が日本語にそのまま入ってきても不思議ではないですよね。
最後にお料理関連ではない単語をご紹介したいです。
それは「カチューシャ」です。
日本人は髪の毛を整える道具をカチューシャと言いますが、ロシア人に「貴女のカチューシャは可愛いですね」と言っても全く伝わりません。
では、ロシア語の「Катюша」は本来どんな意味でしょうか。
それは「Екатерина」(エカテリーナ)という女性の名前からできた愛称で、「カチューシャ」という曲も有名ですね。
もしその曲をお聞きになっていない方がいらっしゃったらこちらのリンクでご視聴ください。
そのカチューシャがなぜ今のカチューシャになったかというと、トルストイの名作『復活』の主人公カチューシャに由来するそうです。
日本の大正時代、カチューシャを演じた人気舞台女優の髪留めが注目を集めて、この名前で呼ばれるようになったとか。
オシャレなネーミングですね。
外国語を勉強するのは本当に面白いですね。脳の体操にもなりますし、世界観も広がります。
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