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春の連休に思う――労働節という時間

2025.05.03

5月1日は中国の「労働節(メーデー)」――働く人々をたたえ、努力に感謝する日です。そして、この日を含む連休は、現代の中国において春の小さな「節目」ともいえる存在です。
かつての中国では、労働節は国家的な行事でもあり、勤労模範の表彰やパレードなどが各地で行われていました。町には赤い横断幕が掲げられ、「労働は光栄だ」といったスローガンが掲げられていた時代もあります。

 

 

 

 

現在では、その性格は少しずつ変わり、むしろ“休むための祝日”として定着しています。多くの人々が旅行に出かけ、自然の中でリフレッシュしたり、久しぶりに実家へ帰省して家族と過ごしたりします。日々の忙しさから少し距離を置き、自分を取り戻す大切な時間となっています。

ただ、それでも「労働節」が持つ意味が失われたわけではありません。働くことの尊さ、汗と努力によって築かれる日常のありがたさ。そうした価値観は、静かに、けれど確かに人々の心に根づいています。
春風に吹かれながら、ふと立ち止まり、日々の営みを見つめ直す。そんなささやかな時間が、この季節にはよく似合います。

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